電子書籍の情報をまとめてみる
2011.5.30現在の業界相関図。お見事。
講談社 :「聖☆おにいさん」など人気作が続々と初の電子化!
今までもマンガのオンライン配信はいっぱいあったけど、「昔の・廃刊の再録」「無名作家の作品」が主流で、それがマンガの電子書籍化に読者が「とびつきたい」気にならない要因だったと思う。
E-Bookをどのようなものと考えるかで、フォーマット問題はまるで違って見えてく る。多くの辞書は「印刷された本の電子版」としている。これは「馬なし馬車」思考の典型で、「本はアプリケーションだ」という新思考の前に陳腐化され始め ている。「動力自転車=オートバイ」と「自動車」の間にはまだ大きな距離がある。では現代的な定義はどう言ったらよいのか。「アプリケーション」ではいか にもコンピュータ中心の発想で意味をなさない。鎌田はE-Bookを「電子 的な方法で製作・出版・流通可能なドキュメントで、特定のテーマと構造を持ち、記録・再生される知識情報の集合体」と定義する。これは「電 子出版物」を言い換えたものだが無限に展開がきくはずである。
「紙なし本」タイプのE-Bookは「静的ドキュメント」、様々なサービス/機能が埋め 込まれた、アプリケーションとしてのE-Bookは「動的ドキュメント」だ。前者ではファイル形式だけが問題となるが、後者ではほとんど情報を扱うフォー マットのすべてが関わってくる。ほとんどはすでに存在するものでほぼ間に合うが、完全とは言えないのが情報の「意味」あるいは「知識」を扱う際のフォー マットだ。これはドキュメントが扱う知識の形によって一様ではないと思う。これで全部だろうか。そうではないと考えるべきだろう。つまり(たとえば iBookStoreなどのような)Webコンテンツ・プラットフォームをE-Bookの環境として考えると、コンテンツとしてのドキュメントはたんに素 材にすぎない。だから「複合型システム・ドキュメント」というものを考える。まとめると以下の3種である。
A. 静
的ドキュメント(印刷を電子表示に置き換えたE-Book)
B. 動的/連携的ドキュメント(対話し、学習し、実行する
E-Book)
C. システムドキュメント(サービスプロセスとしてのE-
Book環境)
これらについて、それぞれ各種フォーマットが存在するわけだが、上記の3つのタイプは階 層的にみることもできる。グループ・ドキュメントとしてのBはAを含み、ドキュメント・プラットフォームとしてのCは、AとBを含む。さらに、ビジネスモデルとしてみることもできる。(1) 単体としてのコンテンツを提供する従来型の出版社、(2) 特定のジャンルについて連携機能を有するグループ・コンテンツを提供する出版社、そして (3) それらに対して読者がアクセスする舞台を提供するプラットフォーム・サービ スである。アマゾンとアップルはそこでの優越的地位を狙っている。
EB2ノート(9):フォーマットとビジネスの3階層 : EBook2.0 Forum
この3階層の整理は好ましい。電子書籍をめぐる議論はこのあたりがごっちゃにされていることが多いように感じていたこともあり。
(via minoguchi)
自分は「C」だな。
電子書籍のデザインをプロが考えてみた | Books and the City
Embracing the digital book — Craig Mod http://craigmod.com/journal/ebooks/ 日本語訳。良記事。Kevin Kellyの「Scan this book!」につながるところも。
[iPad] iBooks: 「電子書籍の歴史」が今日、始まった。無料。839
画面が反射してしまうと聞いて、リーダーとしては使いたくないなと思っていたのだけど、横置きにすると両面開きになるのは素晴らしい。よくわかってくれてるなあ。
(via minoguchi)
ノルウェーでは同国の国立図書館が昨年、すべての北欧諸国の出版社と著者を代表する団体と5万冊の著作権付き書籍をオンライン化する契約を結んだ。この試験的なプロジェクト「Bookshelf」により、同国では最終的に国立図書館に所蔵されている200万冊すべてが無料でオンライン利用できるようになる可能性がある。ただし、このプロジェクトではパソコン画面で読むことができるだけで、ダウンロードはできない。このプロジェクトに関しては、他の欧州の国立図書館も注目している。
(中略)
ノルウェーの全出版社と著者を代表する団体には22の著者・出版社の団体が加盟している。同国の大多数(約2万5000)の出版社と著者はこの団体を自分たちの代表とすることに同意している。加盟していない出版社や著者にも影響が及ぶが、電子化に反対であれば削除を求めることができる。これまでに80人の著者がオンライン化に反対している。国立図書館は、この団体に対し、電子化された書籍の1ページにつき年0.09ドル(約8円)を支払う。